庭のとりは消えた
6月、田んぼの草たちとの勝負の月、草がしっかり根を張る前に対策をこうじないと平気で数十倍の苦労がやってくる。
水位調整やチェーン除草などで草たちの数は昨年までと比べて格段に減少、エンジン付き除草機を転がしながら、「有機米に挑戦して15年、初めてまともな米作りができるかも」と田んぼの中を機会を操作しながら10kmほど歩く苦行の中でも静かに興奮が何度も沸いてきた。
「積み重ねが花開く、でも15年は長すぎるよ」なんてぶつぶつ、まだタヌキの皮算用、気を引き締めねば。
婆コッコがご臨終、最後は歩けなくなっていたので作業小屋の片隅に置いた次の日水受けに頭をのせてさわやかな顔して寝ているようだった。
その時はオンコッコもしめる事になっていた。
やっぱりイズだろう、農大で散々解剖とかしてきたのに絞めたことはないという、中々頚動脈をスパッと切れない、押さえていた貝人が「かわいそう」なんていうからイズはあせる、解体も力が入りすぎて危なっかしい、次の日プロのコックのマナブが料理、やっぱり硬かったが食べた後身体が火照るのがわかった。
次の朝イズ君は墓に1人で手を合わせていた。