逆境こそ可憐な花が
4ヶ月の出稼ぎを終えて婆ちゃんは深夜バスで秋田に帰った。
今年はバイト代として月3万出したらともかく働き体重も5㎏以上やせたが最後はばてて点滴を受けた。毎日顔をあわせ続けていると不快感もやはり溜まってくる。
帰る日に、秋田は豊か過ぎたため困難な状況になった時に弱いと、遠まわしに秋田の家の状況をなじり、婆ちゃんは「働きすぎだと思うよ」と何回か言い残していった。
最後の晩イズにキリタンポを食べさせてやると鍋を作り、イズも翌日の休日に婆ちゃんに挨拶に来た。「婆ちゃんの仕事は速い、偉大だ」と初めて年寄りと日々付き合った経験は良かった。
家族の中に一仕事を終えた充足感がある。
先日コンビニに行ったらパートの姉さんが頭に被り物をしていた。
そこに「のどを痛めています。声が出ません。」と書かれていた。
テーブルの上には「温めますか?」とか書かれた紙もある。
その姿に笑ってしまった。
いじらしく、かっこいい、桜も満開だが人も咲いているぞ。
様々な思いを胸に農園を訪れる人が春になって多くなった。
30くらいの女性が多い、農業なんてと反対されて悩む男もいる。
それぞれの春。