髪がなくなったら地獄だとさ
築50年の我が借家には2階共々廊下がある。
油断するとすぐ物であふれる。
まして冬場は大豆や糀、餅、どぶろくなどの貯蔵庫になるが、何とか婆ちゃんが便所に行く道は常に確保しなければならない。
おかってや風呂、居間に通じる手前の6畳にマサと3人で枕を並べている。
朝、ゆっくり寝かせてあげたいので廊下側に寝てもらっているが、廊下の餅に阻まれて居間を通って行こうとマサの頭をこえようとしたが引っかかり手首を腫らした。
以後最低限歩けるように気をつけてるが、どぶろくのビンが危ない。
今年の一回目は面白い味になりとても気に入っていて毎日飲んでいるから、酔ぱらって冷蔵庫代わりの廊下にビンを戻す時はかなりいい加減、でも婆ちゃんはガチャガチャやりながら何とか通っている。
普通ならば手すりをつけるだろうが、うちでは障害物競走を強いているが婆ちゃんは平気だ。
尽きない仕事に精を出しほとんどお茶も飲んでいない、体重も減った、でもやり過ぎて寝込んだ。
寝込んでも飯だけは根性で作ってくれる。
その責任感に昔の百姓の嫁の歴史が匂いたつ。
冬の滞在はここ5.6年、少しはなじんだ感じ。