軽トラで天城峠をせめた暮
ヒッピー界に激震が走った。
「人間家族」の2代目編集長の大槻さん(59)と長老のナナオ(85)が21日、23日とあいついで亡くなった。
下田の大槻さんの家に向かった時にはナナオの臨時祭壇も作られていた。
大槻さんの伴侶の佳子さんは八百屋の大先輩でおっかねえ姉さんだった。
軽いセブンスターを吸ってる若い仲間に「中途半端なタバコは止めなさい」ってかっこ良かったが6年前脳梗塞で記憶分野が異状になり、きちっとした家のぐしゃぐしゃに散らかっていたそうだ。
3人の娘を抱えての介護生活の果てに病魔に取り付かれながらも死ぬ直前まで明日を思い生活を続けた様子を娘たちから聞いた。
背が高くかっこいい先輩はインドの修行者のようにやせこけていた。
意識がなくなる前に浜岡原発1.2.号炉の廃炉のニュースを喜んだと言う、何よりだ、頑張ったものね。
ナナオは元気に大鹿村のボブの離れで暮らしていたが、朝その前に穏やかな顔で倒れていたのを連れ合いの緑ちゃんが発見、検死では心筋梗塞、世界を駆け回った詩人は野生の生き物のごとく消え去った。
心にぽっかり大穴が二つあいた。
ぽかんとしたまま来年に続く。