彼岸花なしおれたに日に
数日前にトロが死んだ。
一年前に白血病と猫エイズをになり、何度か死にかけたがそのつど刺身をやると元気になったが、今度は超高いのをやったがだめだった。
臭くとも、惨めに禿げ上がっても、かわいい、かわいいといじくりまわしていた兄弟のような小5の貝人の布団で数日を過ごし、みんなが起きて暖かい薪ストーブの指定席に寝かされ、貝人が死に水をやり、なでていたら逝ってしまった。
人の言葉もよくわかり、とても我がままで、意地が悪くとても人間臭い猫だった。
オカマも掘ってたもんなぁ。
夕げ前、みんなで埋葬、良き土にかえるようEM液をふり土饅頭を作り、刺身と果物を供え、1人づつともらった。
土饅頭の上の数重本の線香がとても美しかった。
俺は懐中電灯で照らしながら何故かBGMを「あ、あ、あーあー」とうなっていた。
後で麻実が「父ちゃんが歌ってたの篤姫のやつだよね」と、なるほどそうだったのか。
今日もまだ終わらない稲刈り作業をしながらやっぱり同じBGMをうなっていた。
多くの人が手伝ってくれたり、機械を貸してくれたり、あと数日中にはかたがつきそうだ。
来週の金曜はイッシーの送別会だ、明日は最後のおじさんの1周忌と三省の会、おふくろの3周忌、けさ夢に現れた母はりりしくかわいかった。