ふゆのそうしき
5月に入ったころからか、けっこうな爺さんが何年も放棄された田んぼをクワとスコップだけで開墾を始めた。
ちょっとやってはへたり込んでる。
どう見ても無理だ、でもあきらめないのが不思議だった。
他のジサマに「あの人しってる?」とたずねた次の日に近くの田んぼに行ったら足早に来て、「もう苗も伸びきって早く植えなきゃあかんめ、できるように頼みてんだが」とさ、どう考えても田んぼのことは素人の小金持ちと見た、だって「機械屋に頼んだけど中々やってくんねぇ、この後機械3台買ってやるのに」なんていってる、この手のジサマには以前ひどい目にあったので付き合いは慎重だ。
その夕部落のTさんが来て「俺の本家のジサマだ、この田んぼは俺が昔やっていた」と、他の情報も聞き安心して仕事を引き受けた。
ジサマは耳が遠いのでバサマと電話で数回連絡をとりびっくり、ジサマは83で小さい時から百姓をやり抜いていたが、田んぼはここ数十年やってなかったそうだ。
何をとちくるったのか知らねえが付き合ってみるか、作業代はしっかりたかくさせてもらいやすぜ、他の農家も「ちゃんととんだよ」といってくれる。
部落の役に立ちたい。
やったー、寒くなった。
これが来なくちゃトンネルなどの施設を頑張って設置した意味がない、OK寒くてもいいよとなんか嬉しい。
久々にストーブに薪をくべた、これで冬の葬式ができた。