▼ブログ帰農人

知る人ぞ知る真澄屋のあちが綴る週間コラムです。「街を耕す八百屋:真澄屋」と、無農薬農園「真澄農園」を経営。子供は6人。


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■ 2008年02月29日

ばかッ風も千の風かな

 先週の「ばかっ風」のによる被害の復旧作業は一週間かかっても終わっていない。
深いみぞに植えたばかりの小さなネギの苗が埋まってしまい、掘り出しては土を他の畑に運ぶ作業に3日間、筋肉痛のきわみである。
あれだけ乾燥して、あの風が吹けば仕方ないかと今になると納得するが、この時期において数十年に一度の狂風に、こんな勉強したって次には役だたねぇよとか文句たれながらも、埋もれても頑張って生きている苗たちを見ては励まされれ何とか掘りきった。
暖かくなり水分状態の良い田んぼに一せいにトラクターが荒起こしの作業に繰り出した。
クソッ、俺もやりたいのにと口惜しかったが、こんな時ことの繰り返しに少しは慣れてきた。
そんな作業中携帯が鳴った。
30の息子が4年前から有機農業を1人出始め、たび重なる至難に精神状態がいかれ入院をを進められた母からの泣きながらの相談であった。
俺の本を読んだという。
この後こんなことは多発するだろう。
役所はあてにならないからネットワークの確率を俺たちが作るしかないょな。
 これを書いている部屋で麻実と貝人が唐辛子をスピードミルで一味にする作業が続いている。
部屋には唐辛子が舞い、くしゃみ、鼻ずるずる、耳もかゆくなってくる。
マスクをつけ必至に作業するチビたちは美しい。
まつ毛を黒く塗ったキャバクラくるみ嬢が酒のつまみにと、タクアンを切ってくれた。

日時: 15:39 | パーマリンク



■ 2008年02月23日

感謝してたら、そんなの関係ねぇー、うっ

 この2月は良く冷えた。
最近では昼の陽射しが強くなり小川や田んぼの氷は解けたが依然として朝晩の冷え込みは激しい。
ありがたいのは北風が弱いことだ。
すき間だらけの我が家の中を風が吹き抜ける。
この深深とした寒とおだやかな陽射しに微生物も含め動植物たちはとても喜んでいるようだ、生命エネルギーが確実に蓄積されているのが感じられる。
この春はいのちが輝きが素晴らしいものになるだろう。
体も慣れたもので寒い中の水仕事もおっくうにならない。
2月は味噌の仕込みどき、次々に注文が入りフル回転で糀を仕込んでいるので毎日のように米をとぎ、セイロを洗ったり常にジャブジャブやっているがさほど苦にならない。
「おしん」が冬に川で洗濯をしていたシーンを良く思い出し、あれは絶対できねぇよな、と思っていたが、そんなんでもないかなと思えてきた。
人間、そんなに弱くない。
と、ここまで書いて1日堆肥運びの為ダンプを運転していたら信号待ちでオカマをほられ、取調べとか、もたもたしてるうちに春の嵐第一号が吹き荒れ、畑に着いた時には幾つかのトンネルが吹き飛ばされていた。
春は荒れるが、いきなり来るとは、すごい不意打ちである。
甘かった。完全にやられた。
明日は復旧作業をしたいが、北風が強そう、できないかもしれない。
植えたばかりの小さな苗よ、芽を吹き出し始めた種たちよ、何とか耐えてくれ。

日時: 11:11 | パーマリンク



■ 2008年02月17日

飛べぇ~電気釜 by三上寛

 朝早く電話が鳴る。
とうとう産まれそうだとのこと、あと数日遅くなったら病院送りの2週間、やったね、とマサはウキウキしながら急いでお産婆ヘルパーに直行、数時間後、産婆さんが来て10分で産まれたそうだ。
めでたし。
俺は急いで朝飯支度や掃除洗濯に大忙し、その時炊飯器がいきなりこわれた、それも一升炊きが2台いっぺんに、そしてすぐ後二〇〇Ⅴから100Ⅴへの変換機も壊れた。
苗を暖めている温床や糀室などの配線を急いで取替え、炊飯器は電気屋へ、今週は一度も学校に行ってないくるみを今日こそはと何度も声をかけかくれんぼと忙しい。
幸い電気釜は2台とも保障期間中、丁度機械技師のたくみが手伝いに来てくれたので変圧器を直してもらった。
くるも数時間だが学校にに顔を出した。
めでたし。
でも電気釜が無い、外に転がっている2升の鉄釜を良く洗いガスで炊いてみたら、あら、美味しい。
改めて発見、家族も面白がっている。
「はじめちょろちょろ中ぱっぱ~」と。
どうやら変圧器がショートして過電流により釜が壊れたみたい。
神様のいたずらに感謝。
昨日の味噌仕込みには古い友人夫婦がやってきた。
数年後には上田の村で田舎暮らしの予定、薪割りから味噌や糀の仕込みを真剣に練習、教えられることが非常に楽しかった。
他の参加者もみんなまじめ、ドブロクを飲みながらも良く働いたなぁ、あっとゆうまに日が暮れた。

日時: 14:57 | パーマリンク



■ 2008年02月08日

毎日精進料理の家もある

 「三浦大根すごくうまいですよ、夕べ鍋で食べたんですよ」とイッシー、「えっ、大根鍋?あと何入れたの」、「豆腐とネギと白菜だけ、昆布は言ってるんだけど入れてくれない、それに醤油をかけて食べるの」、「それって鍋じゃないよ、暖かいおひたしだよ」、「でも美味しいよ、今日はその残りに水菜と小松菜を入れて食べるんだ」とケロリ。
その話を家族にしたら圭太は「イッシーんち、寺か」、くるみ「かわいそー」、とのことで昆布を次の日あげることにした。
もともととても変わった夫婦で家事はともに苦手、でも今度は大分の実家で暮らすわけで心配。
このところ底冷えがするので長靴の底に新聞紙を引いて唐辛子も入れてある。
イッシーも冷たいと言うので進めたが、痛くてだめだとそうだ、後で聞いたら新聞紙を丸めて入れていたそうだ。
生活の知恵の感性が備わっていない、8年も一緒にいて伝えきれなかったと悔しく思い、小さなことから説明するように心がけることにした。
まな板やヘラに使う前に水をかけるのは汚れが染み込まないためだとか、葉物などを袋に詰める時は水を内側にかけるとすっーと入って葉も傷まないとか、大容量の電気を使うときはコンセント部分などを良く磨き、解けたりしないように心がけないと、一晩で作物が全滅すろとか、仕事をするごとに説明している。
でも春はそこまで来ている。
忙しくてできなくなるのだろうな。

日時: 16:07 | パーマリンク



■ 2008年02月01日

土瓶と鉄瓶

 この冬、七輪の上には土瓶がのっている。
それまでは南部鉄瓶が長年鎮座していたが、七輪を出した火に空焚きし穴を開けてしまった。
朝、起きて一番の仕事は七輪の空気穴を上げることだ、薪ストーブに火をつけ、ご先祖様に水を上げ、新聞を取ってきた頃には湯が吹き上がっている。
茶を何杯も飲みながら新聞を読む。
福田さんが「食料自給問題をもっと国民が自覚しなければいけない」などと偉そうに言っている。
農業はどうなってもいいが本音が本音の政府や官僚たちはまるで無策だった。
莫大な農業予算も土建屋、機械屋、JA等に吸収されるだけ、それが暮れからの世界事情で急に農政に対する発言がバカ多くなった。
自給を増やせ、バイオをやれ、燃料の効率化にはさらなる補助を、毎日のように農家に迫ってくるが、どの政策も全て付け焼刃、長期展望は見えないし、信頼できない、ともかく危機管理能力が欠如している
のは確かだ。
そして中国産。
しかし土瓶の湯は柔らかい、黒金の鉄瓶から噴出す蒸気にいつも蒸気機関車を思い返していた、中学生の頃はSLマニアで全国を旅していた。
機関士にあこがれた、今もよく夢を見る。
土瓶の世界はまだ良くわからないが、縄文の匂いがする。
なにせ不思議なのだ、土の器で湯を沸かすことが。
数日前から猫たちが毎夜悲鳴を上げている。
最高にしばれるときにいつも鳴き始める。
猫の集会にトロはいけない。

日時: 16:03 | パーマリンク