里帰り
良く冷えている。
水を張った木樽の氷は厚さ2センチ以上、上に乗っても割れない。
山陰の田んぼでスケートしたことを思い出す。
お手本のような寒い冬にとても安心をおぼえる。
農作業も予定どおりに進めればよい。
股引3枚と靴下3枚で寒風の中の野良仕事もそんなにきつくはない。
温床のトマトも本葉が出始めた。
鉢に移植しなくては、春はもうすぐだ。
この5日間、相棒のイッシーが大分に里帰りしている。
今度の秋すぎに夫婦で実家に戻り百姓生活を始める。
8年間うちで百姓をし40歳を向かえた。
働き始めた頃は実家との付き合いは薄く手紙や電話さえもほとんどしていなかった。
百姓をするのなら家族との付き合いはとても大切で実家が農業をしているのならなおさらである、いずれ戻って田畑を継ぐことも考えておいた方がいいと盛んに進めたのはこちらである、彼の決断には感慨無量ではあるが実際にえらく困ったもので、新たな人材を探し育てるのはどうしようと毎日考えている。でも1年も前に話してくれたイッシーに感謝だ、きっといい出会いがあるだろう。
今回の里帰りは里帰りの下見であり向こうでいい出会いがあればと祈る。
マサは「やっぱりだめだよ、こっちにいるよとなればいいのにね」と言うが俺も本音は同じだ。
いずれにせよ残り少ない日々を充実させ、気持ちよく送り出せるように心がけよう。
あー神様って感じ。