バカ猫?はしぶとい
居間には2つの素敵な観賞物がある。
一つは薪ストーブの上に干してある大根だ。
早く干しあがるように下から包丁を入れ4つ割りにしてあるが、乾く度にタコのようにめくりあがり、また大根自体も形の悪い物なので凄いオブジェのようである。
もう一つは新聞紙にくるまれその上にノシをつけた酒である。
宮大工の泰平が年賀に持ってきたものだ。
新聞紙でくるむという世界は百姓の世界では生きているが、職人の世界でも残っているんだね、きれいに包装してあるものより何倍もいとおしく美しい。
いとおしいといえばヒヨコの声だ。
ヒヨコといっても生後3ヶ月、かなりでかいがまだピヨピヨ鳴いている。
日暮れ後に軒下で薪を切っていたら真っ暗な小屋の中で身を寄せ合い静かにピヨピヨと鳴いている声はとても愛らしく感じた。
憎たらしいやつもいる、馬鹿猫トロだ。
一年前に白血病と猫エイズで瀕死の状態であったので、買い餌を与え、トイレ砂も常備するようにしかたなくしたが、これがなんといまだに生き延びている。
幼き頃より超とろいのでトロなのだが、具合が悪いのか、怠けているのかがはっきりしないので対応に悩む。
各部屋にある障子の猫通路を先代の猫たちはヒョイとぬけてきたが、トロはいつももがきながらぬけているが、先日がきどもの食べ残しを食ったあとを見つけトロと目が合ったとたん、はるか上の穴をヒョイと跳び越して逃げた。