大豆と友達になったよ
麦と大豆はつくるのは怖かった。
輸入される価格があまりにも安く、機械を使い、補助金をもらっても一向に自給率は上がらず、更なる効率を求めて遺伝子組み換え作物の筆頭にあり、回りでは誰も作ってはいない現状の中、我が貧乏農場で手間隙かける余裕はないとあきらめていたが、秋に味の良い枝豆も取れるという「小糸在来」という君津の青大豆を2kgが手に入ったので「少しはもうかるべ」と勢いでつくってしまったが、夏の異常高温のせいか、狭く植えたせいか、みな倒伏してしまい、乾燥も収穫作業も困難に思え「あーあまた馬鹿やってしまった」と、気が重かった。
竹で千刃こぎを作り効率をはかったが上手くいかず、数日ひたすら鞘を手でもいでキャタピラー式のトラクターで踏み潰し、棒で叩き、トウミで殻を飛ばしやっとこさ30kgの豆がとれた。乾燥が今ひとつなので何度も手でもんで殻を割った。
帰って手を洗おうとしたら、黒光りする手に見とれてしまった。
「油だ、大豆の油だ」と妙に感動し洗うのを止め相棒のイッシーに見せ語り合った。
倒れないように育て、足踏み脱穀機でも使えば苦労は半減するし、なにせ「とうみ」をガラガラ回し風で選別する作業が格別に面白い、先人の暮らしと知恵が実感できる。
新しい希望の火が一つ灯った。
次は麦だ。
「農林61号」の芽が5cm位にきれいに生えそろっている。
その次はお茶だな。