猫にもゲイの世界が
暮れにエイズと白血病と診断を出され、皮膚病が広がり食欲もなく、糞尿を垂れ流してもうすぐくたばるなと思い、食事も変えた。
うちでは代々の猫たちの餌は、朝1食のねこまんまと決まっていたが、初めて買い餌を与えたり、時々刺身をわざわざ買ったりもした。
ところが中々しぶといのである。
いつも寝ていて元気らしい姿は一つも見せないので、やっぱり危ないのだろうなぁー、と、思っていたら、だまされていたのだ。
思いのほか快復していて、甘えられる状況をトロはけっこう堪能していたのだ。
この春からマサが攻撃をかけられている。
マサの行動に邪魔になるような所で必ず横になる。
マサのとおり場所にわざわざウンコをする。
いつもマサが第一発見者である、見事に。
酔っ払って帰ってきて玄関わきにした俺の立派なとぐろも先に発見されてしまった。
出産の場を愛するマサは生命の根源的感覚にはとても敏感だ。
トロの彼女も感染し死に掛っていたので仕方なく餌をやったらこれも元気になってきた。
これも馬鹿で「アホトロツー」とか「赤トロ」と呼ばれている。
実はこれがオスであった。
あれだけやりまくっていたので誰もがメスだと思っていた。
カマ猫だったのだ。
非常に甘えた鳴き声を出す。
だいっ嫌いだ。
何とか叩きなおさねばと日々蹴っ飛ばしている。