彼岸の別れ話
台風が大陸の乾いた風を連れてきた。
全てが乾いて気持ちが良い。
稲刈りも機械に詰まらないし、乾燥機や籾摺りもさわやかに進む。天日干しの米もあっという間に乾く。やはり稲刈りはこの次期だよな。
でも稲刈りをしているのは俺たちだけだ。
暗渠が整備されていないこの地域はやはり秋の長雨が怖いよな。仕方ないだろう。
残るは深い田んぼの2枚だけ、ご褒美のような秋風の中最後の困難をゆっくり楽しもう。
先日嫌な人間関係の集約日があった。
請負の田んぼの米を届けた後、1表少ないだろうとの泥棒扱いを受けた。
米を作ったことのないその家の息子がとてもうるさい。
今年はみんな1割少ない。
わかってくれない。
昨年も何度も電話で喧嘩をした。
でも昨年も今年も続けてくれという。
でも断ろう。どの仕事もみんなの幸せにつながると思えるから大変でも続けられるんだ。
業者を紹介しよう。
その晩、米を送るにのに久々にK急便に行ったら、以前散々苛められた受付のおばさんがまだいた。
サイズや重さに厳密すぎて、今回も全部計るという。
あーあ。他の社員が辞めさせた。
役所仕事の権化みたいなこの人と離れて清々していたのにと帰って話になる。
これであと店で長年問題児のKさんがきたらすごいね。
やっぱりきた。そうゆう日なんだ。
前世では深い関係なんだろうが、とりあえずさよならだ。