田畑は死んでいる。
百姓たちが昨年まで耕作していた田畑を引き継ぎ、その生き物の少なさにびっくりしている。
畑に草がはえない、田んぼにはカエル、ザリガニ、もちろんドジョウもいない。
田を耕したり、代をかいていると鳥たちが集まってくる。
慌てふためく餌が容易に食べられるからだ。
粗おこしは約一時間、代かきは約二時間、一反の田をゆっくりトラクターをかける。
鳥たちがすぐそばに集まり、食べる様子がうかがえる。
でっかいカエルを何度も水洗いし飲み込むサギもいれば、すぐあきらめるやつもいる。
カラスは弱いやつには一羽で、強いやつには集団で、攻撃的な姿勢を見せる。
裏返せば常におびえているように見える。
米国の様子ととてもよく似ている。
昨年まで耕作されていた田んぼには生き物が少ない。
ほとんど皆無の田畑もある。
よってきたサギがなにも餌がなく、ただつったている。
サギがだまされたのだ。
サギはその名のとおり餌を見つけても、食べても、すぐにつんとそしらぬ顔をしている。
だまされてもつんとしている姿が妙に悲しい。
有機物を多く入れた田畑が広がり、生き物がいっぱいになったら病虫害も減る。
夢はかなう。