▼ブログ帰農人

知る人ぞ知る真澄屋のあちが綴る週間コラムです。「街を耕す八百屋:真澄屋」と、無農薬農園「真澄農園」を経営。子供は6人。


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■ 2005年04月29日

田んぼの助っ人に十年

連休突入、田んぼは代かきと田植えで大忙し、こちらも、さあ、いくぞーと代をかきはじめたとたんに、回りの百姓たちからうちの田んぼの代をかいてくれと、いっせいに注文が入ってきた。
みな深い田んぼである。
今年の春は田んぼが乾かなかった。
最悪の状況であった。
トラクターは深みにはまる危険性代である。
かといって小さい耕運機で大変な作業をする気力も出ないのは米が安いからだ。

この地域の米作りは各農家の営農面積が狭すぎて儲けにはならない、しかたなく米を作っている。
だから手間をかけたくない。

昨年買った深田用のキャタピラー式トラクターをみんな注目していた。
どのくらい働けるんだろうか、勿論こちらも意識していたのでうまく仕事をしようと心がけていたが、田んぼを耕すのも、畔塗り機で畔をつけるのも、新しい機械に中々なれずようやく扱い方がわかりはじめてきたところだった。

みんな良く見ている。
他の田んぼを請け負ったこともわかり、「行ける」と思い一斉に声をかけてきた。

百姓たちの助っ人になりたいとの思いは十年をへてやっと現実になった。
できるかぎり良い仕事がしたい。
うちの田んぼは後回し。

日時: 12:33 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)



■ 2005年04月23日

三日前に初めてツバメを見た。

いつもなら田のあらを起こす頃にツバメは渡ってくる。

一度だけだが作業中のトラクターの回りを数十羽のツバメが数時間飛び続けてくれた夢のような時間を体験した。

今年は淋しい。
最低サギやカラス、渡り遅れのタゲリなどはいつもたくさん虫を目当てに集まってくるのだが、今年は少なかった。

セリも遅い。
今になってやっと大きくなってきた。
おかげで作業は楽である。
数日前からネギの苗床の草取りをしている。
昨年に開墾したその畑はスギナがひどい。
まだ数センチの針のようなネギの苗の下から隙間なくスギナが伸びてきた。
十日もすれば被い尽くされ全滅してしまう。
スギナの根の本体は深い。
ちょっと採ってもすぐに出てくる。
カマをよく研ぎ、ネギ苗のしたの深いところにさし込み土を崩さないようにしてスギナの根を切る。
厄介な作業だ。

もう良くなってきたが坐骨神経痛で腰が辛い。
一時は車の運転も辛かった。
片方の睾丸に引っ張られるような傷みが続き睾丸癌ではと心配になり快医学の隆さんにOリングでみてもらったら神経痛と診断され安心した。
タンポポの絨毯がどぎついほど美しい。
春だ。

日時: 12:34 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)



■ 2005年04月18日

天使の羽

「麻実の羽、一枚消えたね」
「あと何枚ある?」
「四枚くらいかな」。
お下がりの携帯でずっとピコピコしてたので少しおどかした。

羽とは天使の羽だ。
けがされていないおさな心をたとえて子どもに話している。

お金や異性、比べる心などは小さい時はなるべく関心を持たせたくない。
五年生のくるみは一枚くらいしかなくなってきた。
しかたない。
CMで「よーくかんがえよー、お金は大事だよー」と幼子に歌わせているが、いつも腹が立つ。
お金の事は考えなくてもいいのだ。

パキスタン人のシタール、タブラ、カタックダンス、どれもが超本物でびっくりした。
国宝級の演舞を六十人ほどで観劇した。
贅沢のきわみだ。

この演奏形態はもとはヒンズー教が根本にある。
イスラム教徒の演奏からその神への祈り方の違いをとても感じた。
ヒンズーは人間社会と混ざり合い物語のような信仰、イスラムは宇宙真理との対話だ、偶像はない。
少しイスラム教を感じられた。

そして参加した方々はパキスタンという国の名に敬意を抱いたであろう。
演奏者も会場である神社のたたずまいを大変気に入っていた。
お互いの国の文化を尊敬しながら歩きたい。

日時: 12:34 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)



■ 2005年04月16日

田畑の先生

枝豆の天敵はハトである。
播いた豆や双葉を食い尽くす。
だから全面的に網を敷くか苗を育てて移植する。
早く出荷をしたいものは育苗も定植後もトンネルやマルチ等で温度を確保したり、霜をよけたりして育てる。
勿論種の品種も変える。

昨日スタッフに種の名前のクイズを出した。
天ヶ峰、サッポロミドリ、狩勝3号、美瑛が答え、良く忘れる。
来週は七月に出るおりひめだ。
百姓同士の会話で良く品種を聞かれる。
思い出せないことが多く恥ずかしい。

でも何十種類も作っているのだからしょうがないべと名前などきにしていなかったのも確かだ。

しかし本と通りすがりの百姓の仕事ぶりを手本に続ける手探り的農法では細かいところに失敗を続ける。

たとえば育苗時発芽がばらつきのは仕方ないと思っていたが、ようく苗床を平らにならし、広めの面積に均等に播き、豆を手や鍬で押し込み、細かな土をなるべく薄く均等にかける。
上土はふるいにかけたりもすると池田じいさんから教わった。
土の表面の温度差や水分比率は数センチでだいぶ違う。
その観点においての細やかさが我々にはかけている。
勉強は面白い。
田畑には先生がいっぱいだ。

日時: 12:35 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)



■ 2005年04月10日

市民パワー

頼もしい市民部隊であった。

今日は田んぼの水路の共同掘りさらいに九人が参加した。
ここ数年田畑の作業を熱心にしていた人たちだけに、一生懸命に作業を続けた。
一番大変な水路を買って出て、やりとげた。
次の真夏の掘りさらいにも実績を残したら、市民パワーを確実に農家に認めてもらえるだろう。

新しいキャタピラー式トラクターの様子も見ていて、深い田んぼでの耕運や畔作りの仕事をいくつか依頼された。

百姓たちとつくる農業公園、学校の臭いがぷんぷん臭いはじめた。

明日はパキスタンの友が赤城神社で北インドの舞踊を舞ってくれる。
流山育ちのまゆみさんが南インドの舞踏を、神道の場で踊ってくれる。
僕は仏教徒、イスラム、ヒンズー、神道、佛教の交ぜ合わせの場ができた。

誘拐された三人がとても気にかかる。
俺たちみたいなやつらだ。
確かにこの時期に入国し活動するのは無謀だ。
自衛隊が今ひけない判断もしかたがない、三人は走り過ぎた旅人だ。
でも多くの夢見る旅人が増えているからこそ、飛び出る人もいる。

金をつめ、ともかく救い出せ、そして市民を活用してゆけ。

日時: 12:35 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)



ダライラマ

朝昼晩、お茶や焼酎の為に南部鉄瓶でお湯を沸かしポットに入れる。
時折ふたが外れると蒸気が熱く手にかかりぶちまけそうになるので気をつけている。

2年坊主の貝人に火を止めておいてくれと頼んだら、「いれてきたよ」とのこと、びっくりした。
「おら、できるよ」との乳歯の前歯2本抜けたマンガのような顔で自信たっぷり。

くるみにはご飯焚きの仕事がある。
最近は「いち、にい」と声を出しながら米を計っている。
いつも一升づつ焚くので気を抜くと大人でも間違える。

子どもたちの成長ぶりを見られるのはとても楽しい。

桃太もバイクに乗りだし心配ごとも増えるが見守るしかない。

先日ダライラマの講演を国技館で聞いた。
他の人に分けへだてなく愛と慈悲の心をもって接するように日々精進することが一番大切だと、
愛嬌と威厳に満ちた元気な七十才は優しく語りかけてくれた。

質疑応答での質問も子どもや人間関係を問うものが多かった。
愛情の激減はこの2,3世紀の世界的な大問題であるとの回答、愛とは人の幸せを願い、
慈悲とは人の悲しみを思うことだそうだ。

忙しさの中、みんなの協力でなんとか聞きにいけて本当に良かった。

日時: 10:36 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)



■ 2005年04月04日

アブラムシパワー

貝人が卒園した。
長男圭太は26歳、20年間の送り迎えの日々が終わった。

これからは朝夕に1時間ほどがうく、ごほうびみたいでうれしいが、保育園との縁が遠ざかり寂しさもある。

時を同じくして立ち上げから関わった「わらしこ」も認可園になり、15年前に大工仕事したりした旧園舎も今日かぎりで取り壊される。

夕方に最後のお別れに行き、汗や涙が染み込んだ床の一部でもはがしてこよう。
こんどは百姓として給食の野菜を納入することになり、また新しい関わりが始まる。
  
松のみ、わらしこ、風の子のような信念のある子育てを求める園からは子どもとともに活動的な親たちをはぐくみ続けてきた。
大きな文化を生み出す拠点だ。

「風の子」は数年で閉園するらしい。
何かひとつの時代が終わった感じがする。

蝶たち多くなってきた。
昨年穴だらけになったキャベツにはすでに網はかけた。
凄い安心感だ。
そら豆はダメだった。
アブラムシを落とすとマルチの上に山となる。
手で1日潰した。悲しい作業だ。

その夜商工会のボーリング大会があった。
油が染み付いた手が良かったのか優勝した。
アブラムシパワー。

日時: 12:37 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)



■ 2005年04月03日

ネズミ一匹でもものがたり

入江さんの直売所の近くに「じへいどん」というラーメン屋ができた。
畑が近く今一番会話が多い農家の屋号を店名にした。
そこの嫁さんの弟がやっている。
米苗準備の大仕事のめどが立ったので、イッシーと久々に外食。

ラーメン屋に行くと、その美人の嫁さんがいた。
ビールをさし入れてくれた。
出費が多く、我慢していたのでとてもありがたかった。

先日地域では一番早い枝豆の定植をしているとじへいどんの野獣のだんなが様子を見にきた。
「今植えれば六百円はつくな、おかせぎなさい」と畑仕事に戻っていった。
隣りのほうれん草畑に鳥が来て食べられるからと薬を置いて鳥を殺すんだという。
批判はできない。
世の中では邪魔な生き物を殺す薬が山と積まれ普通に使っているもんね。

僕も時々ネズミ殺しを使う。
米倉が荒らされるからだ。
昨夏から飼っているバカ猫が初めてネズミを取った。
畳の上できれいに食っていた。
待望の出来事でありそのまま静かに見守った。
畳にはその時の染みが残っている。
できるかぎり薬は使いたくない。
ねずみ捕りで捕まえて水に浸したりして直接に殺傷したい。
その後バカ猫が少しはかわいく見えてきた。

日時: 10:08 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)