さんばばものがたり
始めて相撲を観戦することになった。
3ばばの付き添いだ。
家の仕事を懸命にこなす秋田ばあちゃんと中々会いに行けなく寂しく暮すおふくろ、そしてとなりの一人暮しのばあさんだ。
話し好きでいつも逃げ回っているのでたまにはと誘った。
弟が相撲取りだったのでいつかは連れていくとの長年の約束をはたすことになったのはもうヤケになっていたからだろう。
商工会の理事になり、市内の親分達が集うタヌキ合戦のような賀詞交換会や初詣の旅行などの世話をする羽目になってしまった。
「どこへもいったことがない。」が口癖の秋田ばあちゃんをついでだから旅行に誘った。
弟夫婦が仕事のため元日を一人で過ごすおふくろを朝迎えに行き我が家で雑煮を食べてもらった。
何かの時のためにと家の間にチャイムを設置したとなりのばあさんは中々顔を出さない息子達の愚痴を正月早々つぶやいていた。
4人で桝席だからちょうど良い。
人気の時とは違いBだが電話で予約がすぐ取れた。
縁とはおもしろいもので、友人がこの初場所から国技館で働くという。
たのもしい助っ人だ。
旅行の次の日は親爺の一周忌で親戚の年よりと飲む。
すさまじい年だ。