かあちゃんは頼もしいかな
マサかあちゃんはいそがしい。
ふれあいカード会の本部役員に無理やり受けさせられた。
本家の吉田ふとん屋の和夫ちゃんが会長になった。
本家から電話が入った。
「決まったから」
民主主義の世の中だけど、こんな風に堂々と通す、いにしえからのしきたりもまた、俺は好きである。
店がある平和台の自治会の部長も、超不幸な順番のめぐりあわせで引き受けざるを得ないし、小子化の駒木台の子ども会の古株で一年坊主がいる身では順番はことわりきれない。
彼女が大嫌いな組織の会議のるつぼにはまった。
それぞれの会の大変さのグチはすぐに消え、人つきあいの楽しさをおもしろそうに語りだした。
会でも元気ではっきりしていると評判がいい。
カッコいいじゃん。
家では下三匹がかあちゃんの取り合いに始終し、飲み会続きのあちや深夜前に自転車で仕事から帰る桃太の雨の日などのお迎えもいそがしい。
先日新年会の幹事を終えてよたよたと近所の消防小屋で会議をしているマサのところへたどり着き、終わるまで横で寝ころんで帰ったら、がきどもと猫までが皆二階で寝ていた。
叫んだ。
「さむーい、猫でもいいのに」。
中々二階に寝ないと困ってたのに。